安全で安心して食べられる大豆の栽培をめざして、栽培期間中、農薬・化学肥料・除草剤をまったく使用しないで自然栽培をしました。
土を豊かにするために。
<栽培の前の土作り>
種まきの前に、土の中の微生物を増やし、豊かな土壌になるようにしたいと考えました。

前年の秋から冬にかけての作業です。
収穫後の大豆の茎や葉は、脱粒の時には1箇所にまとめてあるので、畑全体に置き直します。
枯れた草とともに、「草マルチ」として土の上におきました。
これで、表面の土が豊かになってくれればよいと思います。

セキレイのようです。土の中にいる虫をめあてにしているようです。
虫がいるとは、うれしいことです。土が豊かになり始めそうだからです。

<大豆を育てる>
今年は7月に大豆の種をまきました。
大豆の周囲に草が生えています。この草を刈って「草マルチ」として土の上に置きます。この草はやがて枯れて土になっていき、肥料の替わりになります。地面が草で覆われているので暑さと乾燥も防いでくれています。
夏の暑さの中でもぐんぐん育ちました。化学肥料は使用していませんが、昨年も実をつけた強い大豆ですので、元気に育ってくれました。
もちろん、農薬もいっさい使用していませんので、よく見ると、葉の一部に虫に食べられた跡があります。でも、ほとんどの葉は元気に育っていきました。


◎多様な草が生えることによって、土の中の微生物や虫たちが多様になります。ある微生物は大豆に栄養を与えてくれるようになります。ただし、化学肥料を与えていると、この微生物は働こうとしません。化学肥料を与えない環境で、初めて大豆へ栄養を与えてくれるのです。
◎虫たちが多様になると、大豆の害虫にとって「天敵」も活躍してくれます。また、病気が発生しても、一部にとどまってくれます。自然の力はすごいです。
草といっしょに育つ大豆です。化学肥料も農薬も使用しないで栽培しています。むしろ、大豆を育てることで、土を豊かにしたいと思っています。(令和6年9月)

猛烈は暑さでしたが、草が暑さをやわらげてくれます。大きくなりすぎる前に、刈払機で刈って、大豆の根元に置きます。

秋になって、葉が枯れてきました。(下の写真)葉が枯れても大豆は育っているので、枝をもって振ったとき「カラカラ」と音がするまで待ち、収穫しました。


下の写真のような大豆を収穫できました。(割れたものは除いて撮影しました。)
枝豆として食べたら、おいしくいただけました。大豆として収穫した後、一晩水に浸してから加熱し、昆布と醤油、酒で味付けしたところ、家族から「おいしいから、おせち料理に作って」とリクエストがありました。(まだ、作っていません)
