農薬を使わない農業

安心して食べられる落花生や野菜を栽培するために、農薬を使わなくても収穫できるようにする必要があります。

そのために‥

育てたい落花生や野菜の近くに「草」を生やしておきます。

次の2点をもとにしています。

  • 植物が食害に会うと揮発性物質を出し、それが未被害の植物に受容され、防衛物質を作り出しているという多くの研究成果が報告されています。これを生かしたいです。
  • エンドファイト(生きている植物体の組織や細胞内で生活する生物)によって、植物が病気に強くなるそうです。このような環境を作っていきたいと考えています。

「病原菌よりも先に植物体内に住みつくことで、植物を守っている。エンドファイトが住みつくことで、植物の病原菌への対抗反応を準備するのである。この準備が整った植物は、病原菌がアタックを試みると、抵抗反応が即座に働き、病原菌をブロックすることができるようである。」(「エンドファイトの働きと使い方」茨城大学 農学部教授 成澤才彦 著 より引用)

「いっしょに栽培」することによって、病気や食害を防ぎます。

  • 「食害を及ぼす虫」が苦手にしている植物をいっしょに栽培します。
  • いっしょに栽培すると、野菜が元気になる植物を栽培します。
  • 土の中の微生物畑に来る昆虫などの数や種類を増やし、多様にすることによって、病気や食害を防ぎます。

化学肥料は使用しない。

  • 化学肥料を多く与えるとチッ素過多になり、害虫が発生する原因になるようです。ですから、化学肥料を使用しないことによって、害虫の大発生を防ぐ効果があるようです。 

実践の記録

🐛 虫たちが好む草を、野菜の近くに生やしています。

草のまわりに、多くの種類の昆虫や微生物などが集まってきます。アブラムシをえさにしている昆虫も集まると思います。そうすると、アブラムシによる被害を少なくすることができます。

レッドクローバー
レッドクローバー‥‥近くでは、虫たちが元気に飛びまわっています

🐝 虫たちの嫌いな臭いなどをもつ草や野菜を生やしています。

① ネギやニンニク、ニラなどを野菜といっしょに植えておくと、臭いを嫌う虫が寄りつきませんキャベツを栽培するときに、サニーレタスをいっしょに栽培すると、キャベツの食害が防げるそうです。

② 草や野菜の根に共生するバクテリアが、土の病気を防ぐことができます。マリーゴールド(下の写真)は虫が嫌う臭いを出したり、ネコブセンチュウを抑えたりできます。

マリーゴールド

🐞 野菜の残渣や草を土の上に置くことによって、土が肥沃になり、病気にならない元気な野菜が育つようになると考えています

野菜と野菜の間に、イタリアンライングラス(下の写真左から1列目と3列目)を育てています。
育ってき大きくなってきたら上の部分を刈って、土の上に載せておくと肥料になります。土が豊かになっていくと、病気にも強くなります

1nね

害虫の被害を減らすための試行錯誤

幼虫に食べられたようです。とりあえず、除去しました。

葉についている黒い色の幼虫によって食べられてしまったようです。
前回の作業の際に、見落としていたのが反省点です。
11月下旬のこの時期なので、「虫はだいじょうぶだろう」という思い込みがありました。虫が嫌うような野菜や花などを植えておくべきでした。

害虫による被害を少なくするために、刈った草をマルチとして野菜のまわりに置いてみました。

虫に食われた野菜
害虫に葉を食べられてしまったチンゲンサイです。茎だけになってしまっています。
枯れ草をマルチとして置いてみました。地温を高め、成長を促すことができれば良いのですが。

12月末の時季、虫も少なくなったおかげで、葉が大きくなってきました。

12月28日、ようやく、少しだけ成長しました。朝の寒さが氷点下になるような時季になったため、虫たちもいなくなったのでしょうか。枯れ草マルチになるように落ち葉や枯れ草を土の上に置きました。