落花生‥令和6年度 栽培の様子

農薬はまったく使用せず、化学肥料も動物由来の肥料も使いません。使用するのは、野菜の残渣や草の栄養分だけです。試行錯誤の連続です。

① 今年も、石灰(苦土石灰等)を使用しないので、スギナが頼りです。(写真は一昨年のものです)かなり少なくなりました。

 

土壌の酸性を和らげる草
落花生の栽培では、初めに苦土石灰をまくのが普通ですが、いいじま農園ではスギナの力をかりて、酸性を和らげることにしました。

② 落花生の種まき‥一昨年、殻から取り出し場合と殻のままの場合の2つの場合を比較して見た結果、差はないので、今年も殻のまま種まきします。5月上旬から始めました。

③ 成長する様子を紹介します。

発芽からしばらくは、株の周囲の除草をていねいに行っています。土の中の貴重な養分を落花生ができるだけ多く吸収できるようにします。

5月、6月前半の除草‥まだ、草は少ないので比較的短時間で済みます。

落花生の両側には、緑肥(草です)があります。刈り取る前は、元気に生い茂っていました。

7月8月の除草‥落花生の株が大きくなってきました。花も咲いて、子房柄が土の中を目がけて伸びています。    

8月の栽培‥土の中では、落花生が育っています。株のまわりの草を取り除こうとして、うっかりして小さな落花生の赤ちゃんを掘り出してしまうことがあります。あわてて、そっと戻します。

葉が生き生きとしています。このころの株の大きさが収穫に関係してくるようです。大きな株に育ってくれていると、ホッとします。

黒マルチ(黒いビニール)を使うと、除草しなくて済むのですが、「自然にやさしい農業」にしたいと思います。疲れるけど、健康によいです。

9月の栽培‥鳥や動物たちから落花生を守るために、対策の網をかけました。

この時期は、土の中の落花生も大きくなってきます。台風などの大雨で、土が除けられて、外から見えるようになると、落花生がカラスや動物たちに狙われてしまいます。

④ ゆで落花生用の掘り出しをします。

10月の栽培‥この時期限定の堀りたての生落花生を収穫します。茹でて食べると美味しいので、おすすめです。

収穫前(掘り出したところ)

収穫後(出荷する落花生を取り除いた)

⑤ 収穫しました。(令和3年)
脱穀機・選別機を自作しました。初期費用削減のために、モーターなどの材料を取り寄せて作りました。脱穀は予定どおりにできました。選別は改善の余地ありです。

脱穀機です。選別機は、脱穀機に金網を取り付けたものです。(写真は省略させていただきます)

収穫した落花生です。無農薬なので、なかには、土の中の生き物たちがかじった跡がある落花生もあります。

1か月間自然の風で乾燥させたので、落花生の本来のおいしさが味わえると思います。

収穫後は‥動物除けの網や防鳥網を丁寧に片付けました。来年以降も、永く使用するためです。ところで、下の写真はなんだか分かりますか?

答えは、落花生の殻や販売できない小さな落花生です。ゴミとして出すのでなく、来年の落花生づくりの栄養分になるように、土の上に載せておきます。